サイクロン直撃 〜生活が変われば「当たり前の基準」も変わる〜
Malo!!
長いターム休みが明けてから学校が始まって3週間。時間割も確定し、順調に授業が開始され、いい感じで学校生活がスタートしました!
このままいい流れで学校生活を送れるかと思いきや・・・
先週の金曜日にサイクロン「Gita」がサモアに直撃しました。
サイクロンの被害
前回のサイクロンは4、5年前だったということなので、日本の台風のように「台風○号」というような、年に何回も来るようなものではないようです。
久々のお出ましということもあり、威力も中々凄まじかったです。
我が家の目の前の普段はいきいきと生い茂っているバナナの木々。
サイクロンが直撃したらこの有様。
チャリで通学している緑生い茂る何気ない風景。
サイクロンの大雨で浸水。
サモアに直撃したときには平均風速が30m/s以上で感覚としては日本の台風よりは威力が強かったような気がします。
サモアを通過した後に、勢力を増して風速40m/s程度になってトンガに直撃したとのことでしたので、トンガではさらに大きな被害があったとのことですが、トンガの人達は大丈夫なのか・・・状況が心配です。
サイクロン通過後には、家族や村人と一緒に道路に倒れている木々を運んで、なんとか不自由なく車が通れるような環境整備をしていました。
村人や家族が常に協力して生活が成り立っていると改めて感じました。
インフラ整備について
幸いにも、家族や自分が住んでいる家には大きな被害はなかったのですが、不便を感じたことは
「断水&停電」
断水は5日間ほど続き、今は復旧しております。
ただ我が家は正常時でも午後9時から午前6時くらいまでは毎晩断水する村なので、自分も含めて「断水慣れ」しており、外の雨水タンクを利用することで、特に問題はありませんでした。
停電について
1週間続きました。ここまで長い停電は人生初体験です。
なんなら今も停電中です。
サモアの電力公社によると、今週中にサモアの99%は復旧するらしいですが、うちの村は復旧していません。
残りの1%を勝ち取ったようです。
それにしても日が沈んだら、本当に暗い。
暗過ぎて逆にテンションが上がってしまうくらい暗い。
家族とはろうそくと懐中電灯をつかって、光をゲットして夜を過ごしていますが、なんにせよ暗いので、夜9〜10時くらいには睡眠です。とっても健康的な生活。
停電初日や2日目なんかは不便だなぁとか感じていましたが、家族はあまりそんなことを感じていない様子で、子ども達はいつもより、はしゃいでいるようにも見えました。
真っ暗の中、はしゃぎ声が響きわたっていて、フラッシュを使って写真を撮ったらこんな感じでした。
なんだか愛くるしい子ども達。
ろうそくを使っての一枚。
うちの三男、いい笑顔です。
ろうそくの火で遊んで母ちゃんに怒鳴られているのも愛くるしい。
今ある環境を楽しむ
サモアでのインフラ復旧はなかなか時間がかかるようです。
日本では停電などが起こったとしても、復旧が本当に早い。電車もすぐに動き出す。とても便利だなぁと感じるとともに、改めて日本の凄さを実感しました。
ただ、サモアで1週間停電が続いて家族と一緒に過ごして感じたのですが、彼らは特に電気なしの生活に不便さを感じていない、そんな気がしました。
ないものはないから、この状況でやりぬく。
遊ぶ天才の子ども達に関しては、停電という非日常を楽しむ。
そんな感性を持っているのかなぁとも感じました。
「当たり前の基準」
1週間停電が続くと「電気が無いことが当たり前」というように当たり前の基準が変わってきたような気がします。
サモアに来て6ヶ月。今では「サモアにいることが当たり前」になっている自分がいることに気づきました。
日本にいるときは「サモアに行くことは特別」と思っていたのに。
自分の中の当たり前の基準が時間とともに変化しているみたいです。
サモアの文化や生活に触れていると初めは目新しくて感動していたことも今では、それらが当たり前のように思えることも多々あります。
環境が大きく変化しても、その環境に長いこといると、良い意味でも悪い意味でも自分の中のあらゆる基準が変わってきてしまう。
そんな中でも、日本で当たり前のように大切にしてきた精神はサモアでも当たり前のように大切にすることを忘れないでいたいなぁ思います。
そろそろ電気復旧せんかなぁ・・・と思うけど
ま、復旧せんくてもなんだかんだ楽しいからそれはそれでいいかな。
最後まで読んでくださってありがとうございました!
それではまた会う日まで
Fa soifua!!
ブログランキング参加しています。
よかったらポチッとお願いします↓↓
他の隊員の記事も観れます。
[http://
にほんブログ村:title]