いつも笑顔で元気です 〜​ 青年海外協力隊サモア紀行〜

​ Hiro Matsukawa 青年海外協力隊2017年度1次隊としてサモア派遣。職種は理科教育。4年間高校理科教員を務め、現職教員特別参加制度を利用し、青年海外協力隊へ参加。サモアの生活をまったりと綴っていきます。

サモアの大学でセミナーをしてみた話 〜意味があるから行動するのか、行動に意味を後付けするのか〜

Malo!!

 

日本では桜も散り、新年度が始まり、慌ただしい毎日が始まっている頃でしょうか?

こちらサモアは10週間の1stタームが終わり、2週間のターム休みに入りました。

 

そして、気づいたらその休みも終わりました。

 

明日から学校での活動頑張ります。

 

 

ターム休み中の過ごし方

 

 

教育分科会→協力隊の教育系隊員で今後どんな活動をしていきましょうかねという会議

 

同期旅行→フィジー、バヌアツ、から同期隊員がサモアへ来てくれました!

サモア最西端絶景ビーチ!「ファレアルポ」へ旅行。

 

海と夕日が美し過ぎました…

 

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マロロ→次の活動に向けてのエネルギーチャージ。

次のタームの準備をしたり、家族と草取りをしたり、たまには料理を作ったり。

 

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日本のこくまろカレーを作ったら、家族大絶賛でまた作ってくれ!と言ってもらえた。こういうちょっとした喜びをしっかり感じていきたいものですね。

 

 

 

 

大学での講義→今回はこれについて綴ります。

 

 

 

サモア国立大学

 

サモアには大学が2つあります。

○NUS(National University of Samoa) サモア国立大学

 

○USP(University of South Pacific) 南太平洋大学→フィジーに拠点がある大学

 

今回はNUSに訪問させていただきました。

キャンパスはこんな感じ。

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いい言葉が思いつきませんが、いわゆる「大学」って感じでした。6学部くらいから構成されて学生の総数は2000人くらいらしいです。日本の援助も入っているようです。

 

 

 

 

NUSでのミッション

 

今回はNUSにて理科に関するセミナーの講師を担当させていただきました。

 

きっかけとしては、先輩隊員がこのNUSの理学部で活動していて、毎週水曜日に外部講師などを招いてセミナーを開催しているというところから始まりました。

 

興味があったので少し話を聞いてみたら、先輩隊員からも

 

「もしよかったらやってみる?」

 

との言葉をいただき、

「ターム休みで時間あるときにやってみたいです!」

てな感じで話を年末くらいにしました。

 

 

配属先のカレッジ以外に大学生にも何か伝えられたら面白いかも!

サモアの大学生がどんなことに興味があるか知りたい!

大学生の現状を知った上で、これから大学を目指すカレッジの生徒達と関わりたい!

っとかいろいろな気持ちがありました。

 

 

しかし

いろいろ話を聞くと、このセミナー、大学生向けじゃなくて、大学教授向けのものでした。

 

 

ちょっとハードルが高過ぎやしないか・・・

 

 

と思いつつも、とりあえず1stタームを配属先のカレッジで活動しました。

 

そして1stタームが終わる頃に、

「いつセミナーやろうか?」と先輩隊員から声がかかりました。

 

もうやるしかない。当たって砕けろ精神でトライすることにしました。

 

 

プレゼン内容

 

 

初めは、大学生向けにカレッジレベルのいろんな理科実験をやろうかと思っていたけど、さすがに教授相手だとなぁ…もう少しアカデミックな内容にしなきゃなぁといろいろ考えた結果

 

 

「Energy resources and the possibility of new resources」

(エネルギー資源と新エネルギーの可能性)

 

というタイトルでプレゼンをすることにしました。

というのも大学時代や教員になってから、ほんの少しだけエネルギー資源であったり、新エネルギーとして期待される「メタンハイドレート」の勉強をしていたからです。

 

サモア国立大学の教授陣にメタンハイドレートを知っているかどうか聞いてみたら、見事に一人も知りませんでした。

逆にそのおかげで、とても興味深く聞いてくれていたような気がします。

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やってみた感想は2つ。

 

 

もっと努力しなきゃ&やってよかった

 

 

努力しなきゃと思ったこと。

 

はっきり言って英語力不足

でも、それは最初から分かっていたこと。

 

今回は自分の英語力不足は「準備と練習」で補おうと試みました。

 

教授に対する英語のプレゼンは人生で初めての経験でした。

40分程のプレゼンを全て原稿に起こし、英語のチェックをして、練習も何回もやって…

 

それでギリギリ形になった程度

 

 

プレゼン中にもっと説明したくなった部分がアドリブだと、ニュアンスがうまく伝えられなかったり、質疑応答で、相手の質問の意味を汲み取り違えたり…まだまだ自分の英語力に不足を感じました。

 

 

サモアで暮らしている以上はサモアの言葉であるサモア語を大切にしたいという気持ちもあったり、普段の授業を英語とサモア語を交えながら行っていたり、生活はほとんどサモア語だったりということで、サモア語の勉強の方が英語よりも多くしています。

 

 

でも、やっぱり英語は必要。と心から感じた瞬間でした。

 

今後さらに精進します。

 

 

 

やってよかったと思ったこと

 

 

プレゼン中は正直、自分の拙い英語で言ってることが伝わってるか不安な部分も多くありました。

 

 

しかし、終わった後に何人かの教授が質問をしてくれました。

質問をしてくれるということは、興味を持ってくれていたり、内容の大枠は伝わっていたのではないかなぁとは思うんですね。

 

 

一番嬉しかったことは、Head of science department の先生が個別に来てくださり、「ナイスプレゼンテーション!是非うちの学生に向けてもやって欲しい!」

と言ってくれたことです。

 

この言葉を聞いたとき、本当にやってよかったと感じました。

 

たった一人でも自分の話に興味を持ってくれて、それを彼が大切にしている学生に伝えたいと思ってくれた。

 

それだけで、今回自分がプレゼンをした意味はあったのではないかなぁと思います。

 

 

 

 

行動の意味は後付けされる

 

 

正直プレゼンをする前は、

何が自分には伝えられるのだろうか。

自分がプレゼンをする意味はなんなんだろうか。

今回のセミナーに関する意味づけが曖昧でした。

 

とりあえず、こんな機会めったにないことだし挑戦してみよう!っと勢いでやった部分が大きかったですね。

 

でも、終わってみたら「うちの学生にもやって欲しい」と興味を抱いてくれる教授がいました。

 

全く想像してなかった意味がそこに生まれていました。

 

 

意味や目的があるから行動するだけではなく

行動や結果に意味が後付けされることもある。

 

それを改めて実感しました。

 

特に自分は臆病者なので「意味や目的」がはっきりしないとなかなか行動することができない人間です。

 

何か面白そうなことや、やってみたいことがあっても「面白そう!やってみよう!」とすぐにはなりません

 

「面白そう!」と思ったら「なんで自分は面白そうと感じるのだろうか」と、そこに意味を求めてしまいます。

 

それはきっと意味を確立させてからのが、思いっきり行動ができると感じた経験が多かったからなのかなぁと感じています。

 

ただ、この協力隊に参加している間は、時間は限られているので意味や目的がはっきりしたことだけ行動するのではなく、直感的衝動やきっかけを大切にして行動を先に起こして意味を後付けするということも大切なのかなぁと思いました。

 

こんなことに気づけたっていうことも、今回挑戦した1つの後付けされた意味かもしれませんね。

 

 

残りの期間、目的や意味を大切にしながらも、もっと瞬発力高くどんどん行動していけたらなぁと思います。

 

今回このようなプレゼンをさせていただくことができたのも、先輩隊員のおかげです。心から感謝しています。

 

それではまた会う日まで

 

Fa soifua!!

 

 

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